家屋の設計 という仕事について、想々・・・
家屋の設計は、依頼される。
なぜ、たのむのか・・・
それは、依頼主が、自身で設計できないからである。
斯様なことが分かるならば、
まず設計の立場の人間がすべきことは、 その依頼主になる ことであろう。
ここから展開する世界があって、
その世界にたどり着いた時に、漸く初めて、設計の 智恵や技術 が力を発揮することができる。
ここのところが、とても重要で、
このように考えないと、家屋の誕生から成長の過程で、
必ず、施主・設計の双方の間の心の停滞が生まれてくる。
心が交叉しはじめると、人生模様が展開する・・・
建築という行為の醍醐味の一端は、その展開にあると想う・・・