想々:「や・つ・し」

学生時代からの友達がやっている「matohu」という衣服ブランドがある。
遠い過去から、遠い未来までを見透かした目線で
人をやさしく包み、空氣を和ます、心の籠った服を生み出している。

http://www.matohu.com/ja/

来る3月20日、
都内にて「matohu」のコレクション「やつし-YATSUSHI-」がある・・・

「やつし」という日本語は、なかなか耳慣れないかもしれない。
「やつす」ともいう。

「やつし」とは、
  「豊かで美しいものや氣高い精神が、あえて簡素に貧しく姿をかえること」
のようだ・・・

例えば、
○演劇技法・・・「水戸黄門」「遠山の金さん」など、
        いわば高貴なものが、あえて世俗の世界に身を置く。
        このことを「身をやつす」と言い,
        このギャップが痛快なドラマとなっている・・・

○枯山水・・・大宇宙を数個の石や砂を用いて庭に縮図化した「やつし」の姿。

○生け花・・・僅かな花を僅かな空間に存在させた「やつし」の姿

○盆栽・・・風格ある樹を縮小化した「やつし」の姿

○侘び茶・・・あえて草庵の貧しい風情、これを厳しい目で創り上げた「やつし」の姿

などなど・・・

「やつし」が日本人の美意識のキーワードであることは、わかった・・・


さて、なぜ、「や・つ・し」なのか?
   なぜ、「や・つ・し」は「敢えて簡素に貧しく見せるか、縮図化する」ことを指すのか?
   なぜ、「や・つ・し」は日本人の美意識の中枢にあるのか?
   

実は、
やまとことば(50音の響きから解く)で解くとみえてくるのであります。

●や・・・強い神力 止まる力
●つ・・・星 細胞 起点 
●し・・・凝縮

●や・・・強い神力 止まる力
●つ・・・星 細胞 起点 
●す・・・絶対神力 中を真空にする

ということになります。

やまとことばで解くと、
実は、
「やつし」の響きの中には

  「目に見えない強い力を、細胞一つ一つにまで、そしてその起点に近づけるところまで 凝縮すること、絶対的なものにすること、真空にする事ですべてを惹き付ける」

という響きが入っていまして、
その「凝縮」する「術」には「厳しさ」があり、それがそもそも美しく感ずるのでしょう。


また、
「真空」の解釈に以下を付け加えたい。

●科学者が実験等をする
 ----真空管作成
  ------真空ポンプ作動
    -----真空度が次第に変化する
     ------変わる真空度によって創り出される物(世界)が様々に変わる・・・

デザインは一つのメッセージを発するだけだから退屈する。
メッセージが様々に変わるなら、退屈しない・・・
退屈しないから「芸術」になる。

日本人の奥深さを感じる事のできる「や・つ・し」という日本語。

この度
「matohu」のお陰で
「や・つ・し」という言葉を、初めて知り、小生なりに掘り下げたみた次第であるが、
有難くも、日本人の感性、日本語の奥深さをあらためて感じる事ができた・・・


小生の興味が
「や・つ・し」の響きを宿らせた「ものづくり」へと、移ってきたことに氣づく・・・
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by fuwahiroshi | 2012-03-18 13:37 | 想々  

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