想々:ダイコク柱=大極柱


現在進めている「伝統構法の家屋」でのお話。

この家には、大黒柱はないのですか?
という質問がございました。

質問の意を聞いてみますと
大黒柱とは、その家のなかで、極端に「太い柱」のことのようでした。
意匠上や構造上の要請により、そのように捉えようとする場合もあるでしょうが、
ここでは、その本義について記します・・・



ダイコク柱を「大黒柱」と書くのではなく、
日本では本来、北極星の「極」という字を用いて、「大極柱」と記します。

地鎮祭を致しますと、そのときから神気の柱が天上に向けて立ち始める。
やがて家屋の柱が立ちますと、大地の神気は家屋の柱に重なって星の世界まで真っ直ぐ上っていく。

これをダイコク柱というのです。


実は、
「柱の見た目の太さ」ではなく、
その家屋を支える「柱の中を通る大きな力、神気」として捉えられてきたものが
ダイコク柱であります。


棟上げの祭祀に先立って 立柱祭 を行う事がございますが、
現代では、上棟祭祝詞のなかに籠めて、立柱祭も一緒に終わらせます。

祭祀を滞りなく行う事で
すべての柱が「大極柱」となるのです。


小生、
家屋に関る仕事をしております中で気づく事ですが、
家屋は、住まう人々の人生を開く存在であるからこそ、
地鎮祭・上棟祭・落成祭など、
常に「祭祀事」に深い関係があります。

吾々はただ、
いつも日本民族の思いも及ばぬ、複雑な刺激を受けて生きているんだ、
しかし、自分の中に日本があるから、この話も理解できるのだと、想々・・・・・
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by fuwahiroshi | 2014-04-28 13:21 | 想々  

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