想々:「文明」という生き物・・・

まず、言葉遊びから・・・


・「進化(evolution)」=環境に適応していく→つまり、環境が悪くなれば悪い方向に行くことも含む、必ずしも進歩のことではない

・「進歩(progress)」=良い方向に進むこと

・「発展(development)=秘めている可能性を表に展開すること





次は、歴史家の2人の言葉から・・・
共に、ローマ・ギリシャ・エジプト・メソポタミア・中国・インドなど世界の文明論を論じた方・・・。

・「文明と言うものは、成長の果てに没落していく」
 アーノルド.J.トインビー。(英:歴史学者:1889--1975)

・「春夏秋冬の如く、文明は栄枯盛衰する」
 オズヴァルト・シュペングラー。(独:哲学者、歴史学者:1880--1936)


現在は、きっとオズヴァルトのいう「秋」に当たるのだろう。

オズヴァルトは文明の「秋」の時代をこう説く・・・。
「文明の秋の時代には、(技術)や(新興宗教)への異常な高まりをみせる」と。

確かに、今は、環境問題・人口問題・食料問題を「技術」で解決しようする高まりがある・・・。
救いとは、なにかも分からずに飛び込み「新興宗教」に足元をすくわれる例も多い・・・




さて、小生が思うに、自然界の「春夏秋冬」に立ち戻っての「秋→冬」といえば、
彩りを見せていた樹々の葉が散っていく・・という様に、一見寂しげで没落的であるが、
実は、樹々が深く「根」を張るのは、ここからの「冬」の期間・・・。
「春」に芽が息吹、花が咲き乱れる為の、『次の営み』への、その準備期間といえる・・・。


実は、アーノルド.J.トインビーは、次のことを常に問題にしていた・・・。
「危機にふりかかった時、精神の力はどこからくるのか?」


今の時代、「進化」でなく「進歩」「発展」とは、なにかを見据え、
それぞれがどのような「根(root)」を張っていけるか、
そして、人として、どんな「花」を咲かせ、どんな「実」をつけるか・・・。
そんな楽しみ方を持つことができる時代といえる。

そう言う意味で、いい時代であると想う・・・。


ちなみに、福澤諭吉は
「文明もしくは都市化(civilization)」のことを、物質の次元に触れず
「知性と徳が発達した状態」と定義し、訳しいていた・・・・。
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by fuwahiroshi | 2009-11-26 07:05 | 想々  

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