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庭に住もう・・・

 
本来、日本家屋の本当の良さは
「内に居ながら、外を感じること」
である。

現代人は
「家」に住むと思いがちであるが、本来「庭」に住むという感性を持ち合わせている我が民族。

一部屋でもそのような「庭に住む」という感覚を持ち合わせた部屋のある家屋に住み、
屋敷を調え、心身を調えたいものである。

ですので、今後、家屋の設計は、「庭師」とともに行いたいと考えおります。


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by fuwahiroshi | 2015-12-26 16:01 | 作品  

樹への禮儀・・・:切り旬と乾燥方法など

樹齢何十年という樹が倒れるときの音をお聞きになった事はありますでしょうか?
様々な感情も産まる中々言葉では言い表すことのできない音です。
ただ言える事は、
伐採に立ち会うと「樹を良い形で使う事が大切な禮儀」と感じることです。

樹齢何十年何百年と培ってきた樹を良い木材として家屋に活かすために、
長野某所で樹の伐採をして参りました。

ところで
「良い木材」とはどういうものでしょうか?

それは
1)割れにくい、曲がりにくい、ねじれにくい
2)粘りがある
3)腐りにくい、カビが生えにくい、雑菌が湧きにくい
4)木肌の色艶が美しい
5)香りが豊か

そのために、樹を伐採する時期、樹を倒す方向、樹の乾燥の技術などの「智慧」があります。
樹々に対する「禮儀」とも言えます。
なんにおいても「時・処・位」というものがあるように、
良い木材として、樹を伐採するにも「時・処・位」があります。
国土が育てた樹々を良い木材として活用するための一端をご紹介します。

 其の一)切り旬について
   11月、12月、1月の新月の直前の数日間に伐採する。
   今回は新月の3日前に伐採しました。
   新月の直前は、水が比較的下がっているため、導管に水分および養分が少ない。
   そのため、乾燥時、木が割れにくく、カビが生えにくく、腐りにくい。

 其の二)乾燥方法について.1
   枝葉をつけたまま、春まで「葉枯らし乾燥」する。
   すると、導管内に残った水分および栄養分を葉っぱがもっていく。

 其の三)乾燥方法について.2
   製材後は、日さらし風さらしでないところで、天然乾燥する。
   製材後、強い陽や強い風に当てると表面乾燥のみが進み、割れの原因となる。
   外面も内側もゆっくり乾かしていくのがよい。

以上がすべてではありませんが、先人から伝わる智慧の一端であります。
先人が、商売のために行ってきたことではなく、樹に対する「禮儀」、樹を大切に使いたいという「心」として行ってきた事と思っております。

家屋のためにも、住む人のためにも「良い木材」は大切な要素と考えておりますので、
設計と併せて、樹の伐採からできる体制でおります。

来年早々の新月直前にも、伐採を行います。

家屋建立において樹の伐採から立ち会えることは、とても素晴らしい経験と思います。
このような試みが、さらに全国に広がっていく事を祈ります。


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山の勾配や搬出の条件に見合ったので、「谷側」に倒した。



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年輪を数える
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トレーサビリティを確保するために「伐採場所、伐採時期、倒方向、伐採者、現認者、樹種、樹齢、長さ、太さなど」を記録する



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倒したときの「勾配」も記録する。



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夕日と山々



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朝日があたった山々
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by fuwahiroshi | 2015-12-22 14:41 | フィールドワーク