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冷めないものを ただ 残したく 手をつかう・・・


手にはできて  機械にはできないこととはなんでしょうか?

それは 冷めないものをつくることです。

      冷めないものを ただ 残したく 手をつかう・・・


古材はクセがあり 扱いにくく 職人泣かせです。

風雨太陽に晒され続け、枯れていった古材というのは、もともとその木がもつ特徴というものが表に現れてくるからです。

それは ねじれ、反り、むくり、ささくれ、割れ、節あな・・・など、さまざまな特徴があります。

人と同じで、 それぞれの「くせ 特徴」の乗り越え方が「個性」となって現れます。

素材も「くせ 特徴」をやさしく感じるほうへ あたたかく感じるほうへ  気持ちよく感じるほうへ 手を加えていくことを心掛けました。

毎回 各職人には、多大なるご理解とご高配を賜りまして、誠に感謝しております。
ありがとうございます。


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by fuwahiroshi | 2016-02-27 11:08 | 作品  

「管見(其の三):“新生”国立競技場について(工事過程編)」

 






         管見(其の三):工事過程編 “見せて魅せる”
                    




    
           
        不破博志一級建築士事務所 東京都知事登録 第54998号
             一級建築士 不破博志 大臣登録 第331569号







         『“新生”国立競技場:見せて魅せる工事過程』


「見せて魅せる」とは『シンプルなものは造る過程も美しいということ』であります。

東京タワー、スカイツリーなどは必然的にそのような「見せて魅せる」という工事過程を通りましたが、今回あえて「見せて魅せる」を提言するのは、お迎えする立場の我が国民が一丸となりやすいだけでなく、海外から見ても、我が国民が一丸となっていることを感じていただけると考えるからです。


まずは、観客席および屋根をイメージして申し上げますと、我が国の「見せて魅せる」は構造美からのアプローチとなる為、自ずと目が洗われるデザインとなり、伝統木構造にみられる「構造即意匠という我が国の建築美」の新たな1ページを開いていく気概が産まれるはずであります。

次に「レガシー(遺産)となる部分」の「見せて魅せる」についてもご提案させていただきます。
アスリートのアプローチと聖火台は、管見(其の二)でも記した通り、この競技場デザインの「背骨」であり、「遺産」として、永代に渡って遺す(のこす)部分であります。
そのため、保存修復が可能な事が証明されている我が国の伝統構法を基本に据えております。

①アスリートのアプローチは、石積み・石垣が良いと考えております。
神宮の森が競技場に吸込まれる部分でもありますので、神宮の森と相性の良い伝統工法として、石積み・石垣を提案します。
石積み工事中、職人には法被(はっぴ)を着ていただき、石を積んでいる様子や進捗具合をメディアや現場で披露することができますと、現場が活気づくと考えます。


②聖火台を支える部分は、伝統木構造が良いと考えます。
伝統木構造の聖火台は、おそらく史上最高の部類に入る高さとなりますので
「先人の智慧と現代の技術力の詰まった日本の伝統木構造」となり、日本人にとっても新しい挑戦となると考えます。
上棟の様子を映像配信も含め可視化します。最先端の伝統木構造に支えられて「燃えあがる聖火」をみる日が待ち遠しくなる方が増えることが期待できると存じます。




● 結び

再コンペの「業務要求水準書」を見ますと、国交省の技術提案入札ですので、今回の提案書作成の主題は、デザインよりも、工期・予算であります。時間的制限も加味しますと、現実的には、点数獲得の為の提案書作成に習熟し、常に高得点を出して多くの案件を受注している大手ゼネコンが絶対の中心軸です。ですので、もしも有名建築家と協働の場合「そのビッグネームとなるべくお金のかからない表層のデザインだけ」を求めることになってしまうのかも知れませんが、我が国らしさのある賢明な案がでることを切に願います。

そもそも「胸を張る」展開ではありませんが、少なくとも我が国民が「気を張る」展開、そして自然と国民世論からの後押しがうまれる展開を産む事業となることを切に願います。




最後までご高覧いただきましたこと、御礼申し上げます。
稚拙で不躾な文章はお許しくださいますと幸いです。
有難う御座いました。
                                 
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by fuwahiroshi | 2015-09-02 21:04 | 想々  

「管見(其の二):“新生”国立競技場について(デザイン編)」

 




                                


   「管見(其の二):デザイン編 “遺し方(のこしかた)のデザイン”」

  





         不破博志一級建築士事務所 東京都知事登録 第54998号
              一級建築士 不破博志 大臣登録 第331569号

 





      『“新生”国立競技場 :“レガシー(遺産)へのデザイン論”』


「管見(其の二)“遺し方(のこしかた)のデザイン”」は
「遺す(のこす)部分とその時代時代に委ねる部分とを立て分けて考える」というデザイン論です。


まず、
「奉納の精神」を形にした部分を「レガシー(遺産)」とし、「奉納の精神」を形にするために「聖火台とアスリートのアプローチの関係性と方角」に着目いたしました。
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神宮の森が吸込まれるように競技場の中へと入っていく、まるで「参道」のような佇まいの「アプローチ」を設けます。神宮の森と一体となったこのアプローチを通り、アスリートは聖火台(真北)へ向かって競技場に入っていきます。

このアスリートのアプローチの空間は「石垣・石積み」で造り、そして、その先にある聖火台は「伝統木構造」で造ります。共に修復保存が可能な伝統構法であります。
     
将来、訪れる国立競技場再建の際、このアプローチ部分と聖火台は、保存修復し、観客席部分はその時代のデザイン・技術力で、再建するという案です。   
遺す(のこす)部分と、その時代時代に委ねる部分を考えておく。
この方法論で、国立競技場を「五輪のレガシー(遺産)」とすることができます。 
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▲ 概念説明図
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▲観客席部分を浮かせた概念説明図
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▲ 断面概念図 (アスリートのアプローチと聖火台の関係がわかります。マラソン選手も神宮の森を抜けて、吸込まれるように競技場の中へと入っていきます
次に、聖火台の方角をアスリートのアプローチからみて「真北」にする根拠を説明いたします。

我が国では、地が受け留める天の磁氣の発生源のことを「北辰」と名付け、「北極星」を北辰の神座と拝し奉ります。ですので、神棚もこの方角にお祀りいたし、地鎮祭・上棟祭・落成祭の際も「真北」を向いて祭祀をいたします。明治神宮も「真北」に向かってご参拝いたします。
そして、地球から見て「唯一」動かない星が北極星でありますので、「世界が一つになるスポーツの祭典・聖地」に相応しい方角の決定概念であると考えます。
方角については諸説ありますが、「真北」だけは絶対であるのが、地球であります。

真北に聖火台を置く。そしてそこに向かってアスリートが競技場内へアプローチするという考え方は、我が国らしくもあり、世界の人々にとっても共感が持てる考え方であると言えます。
この配置を持つ競技場とすることは、アスリート達にとって、集中力を高め、平常心で力を充実させる競技場の要素として欠かせないと考えます。

また、我が国での体育祭・文化祭などは日頃の成果を奉納する「お祭り」であったのと同じように、古代オリンピックの起源も日々の鍛錬の成果を神々に「奉納する」ところでありました。
つまり、世界各国から見ても、この競技場の用途が「奉納の場所」であることについては違和感がなく、そもそもアスリートの価値を高める概念であると考えます。

「遊びの精神」からはじまったラグビーやサッカー等のスポーツも、この競技場で行う時は「奉納の精神」の域まで達する競技場となって欲しいと考えます。
陸上競技に限らず「新たなスポーツの聖地」となって欲しいとの願いも込めております。
「決勝戦は国立競技場でやりたい」とアスリートが思う国立競技場になることが肝心であり、
そうなることで観客も、心と体をよせやすい競技場となることを願います。

●結び
「アスリートと聖火台を結ぶ道」は、人間で言えば「背骨」に当たります。
背骨のない人間は居りません。
建物も人間と同じで、「背骨」があると息づきます。
将来、建て替えの話が出たとき、「背骨」は残して「肉体」はその時代の鍛え上げたものを建設することとします。つまり、いつの時代も「背骨」は残ったままとなりますので、その他の部分がどんなデザインでも我が国らしい息づきのある競技場となります。
これが「遺し方(のこしかた)デザイン論」です。

このように“新生”国立競技場に必要なのは
次の世代で、今回の様に議論が迷走しないように御先祖様も含めたあらゆる世代も誇れる概念を備えることであり、その結果、海外から見ても日本の「バックボーンに触れることのできる競技場」であることと考えます。



『ものづくり』と『教育』が一体化していくことこそ、我が国の「本学末学一体」の姿であります。














                                       
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by fuwahiroshi | 2015-08-08 21:21 | 作品